風味絶佳

今週で上映終了ということで、「シュガー＆スパイス〜風味絶佳〜」を観に行ってきました。以下ネタバレなので隠します〜。
CMや映画館で予告を観たとき、王道の思いっきりなラブストーリーかと思っていたのですが…。逆でした。切ないラブストーリーです。
ストーリーはどこかのを引用させていただいたのですが

　ただ毎日を平凡に過ごしている志郎（柳楽優弥）は高校を卒業した後も「大学に行く必要が無い」と言う理由で、今は“とりあえず”ガソリンスタンドで働いている。
　そんなある日、志郎が働くガソリンスタンドに新しいバイトとして乃里子（沢尻エリカ）が入ってきた事で、志郎はかつて感じたことのない感情を抱くようになった。そんな時、乃里子の元カレの矢野と会った事がきっかけとなり、志郎は初めて自分の気持ちを口にする。「君が好きだよ…」そして優しく乃里子を抱きしめた。志郎の優しさに素直にもたれかかる乃里子。お互いの想いがやっと通じ合ったかのように思えた瞬間だった。
　そして、志郎はそれが初めての「本当の恋」だと感じたのだが…。

ってな感じだったんです。
原作は読んだことがなくて、柳楽くんの演技してるところをちゃんと観たのも今回が初めてでした。話題になった「誰も知らない」も観たことないんですよ〜。なんかね、「え!?」とかいうリアクションとか、ぼぞっというセリフの演技がすごくリアルに感じました。日常の人の会話を客観的に観たらこういう感じなんだろうな〜って。
で、本題なのですが、んとね〜、乃里子が志郎を好きになった決定的な場面がよくわからなかった…。いつどんなところを好きになったんだろう？って。乃里子が志郎に「好き」って言った場面がすごく早かったと思うので。「好き」って言う前に、2人がスタンドで自己紹介がてらにいろいろ話してるとき、乃里子が「志郎くんはもう顔も見たくないって思えるほどの恋をしたことがないから優しいんだね」みたいな「本当の恋をしたことがない」って志郎に言う場面があるのですよ。だからその志郎の優しさを好きになったのかなぁ？にしてもよくわからなかった。志郎が乃里子を好きなのがわかる場面はたくさんあったけど。
よく言えば切ない物語だけど、見方によっては、本気の恋をした人と別れて空っぽなところに、自分に気があると見え見えの男の子が、優しくて大事にしてくれそうな人だったから、今の淋しさを少しでも埋めようと、志郎と付き合った…志郎をちゃんと好きになることができたし、うまくいってたから、やっと過去を忘れることができそうだったのに、そこに元彼が現れて「お前は俺じゃなきゃだめなんだ。やり直そう」とずっと待っていた言葉を言われて、案の定元彼のもとへ…。
って、志郎がめちゃくちゃ可愛そうで、乃里子はどうしても悪女に映ってしまうってゆう、なんとも言えないお話になっているような。
最後は志郎の元に新しい出会いが訪れて…？という感じに終わります。次の恋こそ「本当の恋」だと信じて、っていう終わり方です。
ちょっと気になったのですが、最後のエンドロールで蒼井優ちゃんの名前が出てたんだけど…いつ出てきた!?いくら考えてもわかんないから、友達と「最後に志郎が出会った人じゃない？」って結論に。その新しい出会いの相手は顔は映らなくて、声と顔から下の部分しか出てなかったんですよね…。なんか気になっちゃって。
どなたが知っていたら教えてくださ〜い。